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2010年9月 3日 (金)

日本一のモグラ駅「土合」

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 谷川岳天神平の帰りに土合駅に立ち寄った。40年以上前に利用した記憶がある懐かしい名前の駅である。
 三角屋根の趣のある駅舎が佇んでいる。昔からこのような建物だったのかは記憶にない。

 連れ合いに「地下深くに土合駅のホームがあるのを知っている?」と聞いたら、知らないので是非見たいと言う。
 私も当時のことを思い出したくて駅舎に入っていった。土合駅は無人駅で構内に入るのに入場券は必要ないようです。

 ここ「土合駅」は日本一のモグラ駅として有名です。駅は天神平スキー場、谷川岳を登山する人に利用されていた。今は一日の平均利用者が二十名を欠くらしい。

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 上り線のホームは地上にあります。
 改札口から外のホームに向かう駅舎の中になぜか鉄棒が、思わず懸垂に挑戦したくなりましたが、蓑虫のようにぶら下がっただけ、体力の低下を感じる。

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 線路に降りホームを見上げると線路越しにトンネルが見える。のどかな田舎のホームの風情に心がほのぼのとしてきます。

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 下り線のホームは地下にあります。改札口から143m連絡通路と24段の階段下りると、その先に462段の階段が下り線ホームまで続く。
 トンネルもホームも照明はあるが薄暗いですね。階段の両脇には湧き出る地下水を流す溝がついている。
 ホームは自然のクーラーが効いていて涼しいが、半袖の夏スタイルでは寒く感じた。一年を通して気温が一定になっているそうだ。

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 ちょうど下り線が到着する時間だった。一日5本の運行ダイヤに巡り合えるとは幸運な事である。
 乗車した人が数名、降車した人は二人と寂しい。私たちと同じように見学に来た人の方が多かった。
 それまで靄が漂っていたトンネル内だったが、電車が通ると見通しが良くなった。電車の走行に伴う風によるものだろうが、その威力を実感した。

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 改札口からホームまで10分を要すると書かれている。下りは楽でも上りはきつい、途中で息が切れる。足腰の弱い人や高齢者の利用は大変だろうと思う。
 途中に休憩用のベンチが用意されている。

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 階段のコンクリートに「1967-9」の刻印があった。この数字が地下にある下りホームの運用開始の年月です。そして最後の階段に462の数字が、お疲れ様です。
 このホームを使ったのは天神平スキー場へ行った時だと思い出した。そうだとすると運用開始から数か月後の冬である。

 その日のスキー場は吹雪に見舞われ、新雪をラッセルしてやっと探し当てた宿には風呂がない、部屋もない小さな山小屋だった。
 薪ストーブを囲み木椅子に座り食事、蚕棚風の2段ベットが唯一の安息の場だった。
 通路に灯る裸電球(ランプだったか?)も夜9時になると消灯、寒さに震えながらとんでもない所に来てしまったと嘆いたものだ。

 翌日も吹雪きだったのでスキーは早めに切り上げ、宿泊をキャンセルした。逃げるようにして地下の土合駅から列車に乗り、越後中里に宿を替えたのだ。
 重いスキー道具一式を抱え、行き帰りで上り下りを利用した貴重な体験だった。若かったし楽しい遊びの為だからできたのだろう。
 今はスキー道具を抱えこの階段を上る気にはなれない。

 連れ合いは最初は好奇心で楽しんでいたが、帰りの上り階段は足にきつかったようだ。

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コメント

土合駅には思い出を持つ方がたくさんいるようですね。天神平でのスキーや、谷川連邦の登山など、健全なアウトドアが多いように感じます。
私も、学生時代に登山のためにこの駅に着き、何故山に登る前から、苦行のような階段上りをしなければならないのか、文句を言ったものでした。
。。。
この駅がいつまでも、たくさんの人の楽しみの出入口になると良いと思っています。
今後とも、宜しくお願い致します。

投稿: 風旅記 | 2011年5月28日 (土) 18時37分

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