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2008年9月11日 (木)

渡良瀬遊水地を訪れる

人はなぜか水のある風景を見ると色々な感じを持つのではないでしょうか。川、滝、海、湖、ある時は怖さを、ある時は寂しさを、そして美しさ等を感じます。

Photo 昨日は、天気が良かったので渡良瀬遊水池にでかけました。ここは水と周りの自然といってもほとんどがヨシの原野ですが、それが四季折々に変わる姿に魅せられ、年に数回訪れています。

運良く天候に恵まれると東Photo_15 に筑Photo_14 波山、 北東 に日光連山、南西に富士山を眺めることが出来るのですが、この日は少し湿度が高めで靄が掛かり期待はずれでした。春から秋は晴天でなお且つ朝早い時間帯でないとダメのようです。近くの大平山、三毳山は霞んで見えました。

ここには南端にコンクリート張りされた人造湖の渡良瀬調整池(谷中湖)があり、北から東側には渡良瀬川、巴波川、思川が流れ一つに合流しています。豪雨時にはそれらの川の水を第1、2、3調整池に流し込み、下流で合流する利根川の洪水対策も担っています。谷中湖は南、北、谷中ブロックに分かれていますが、一部で繋がっていて、その上には橋が架けられています。Photo_6 Photo_7 Photo_8

谷中ブロックには多くの浮島が設置されていて、水上部は鳥の営巣地に、水中部は魚類の棲みかになっています。湖の周囲はアスファルト舗装され、徒歩、自転車による散策ができます(南ブロックの一部は不可)。この日も老人クラブ(の若手)らしい集団がママチャリでサイクリングをしていました。湖は釣りや水上スポーツの出来るエリアもあります。

残念に思ったのがありました。Photo_9 南と北ブロックに架けられた西橋に高いフェンスが取り付けられていたのです。橋からの眺望は遮られてしまいました。理由は禁止されている橋の上からの釣りや網を使った魚の捕獲が行われ、歩行者と車両の通行に支障がでて、接触事故などのトラブルが多く発生したためらしい。ルールとマナーを守らない一部の人によって眺望がそこなわれ、やり切れない思いですね。

この地はいま洪水対策と生活用水に利用され、豊かなヨシ原の自然と貴重な動物たちの宝庫として脚光を浴びていますが、足尾銅山による鉱毒問題を抜きにして考えることはできません。鉱毒問題で最後まで国や企業と戦った、気骨のある代議士だった田中正造氏をはじめ谷中村を中心とした人々の歴史を知り、多くの人々の犠牲のうえに現在があるのだ、と理解することが大切だと思います。

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